自由研究は金魚の観察~小学校中学年の実践

夏といえば夏休みに夏祭り。楽しいことがいっぱい!
でも、忘れちゃいけない夏休みの課題・・・。
毎年苦労するのが「自由研究や読書感想文」
低学年であるうちは、工作をひとつ作っていけばそれでよかった・・・。
でも、小学校中学年・高学年になると「工作よりも自由研究」な流れ。

炎天下の中、外に出て虫や植物をしらべますか?
そんなのは、はっきり言って

「いやだ~!」

なんて思っていた夏休み中のイベントで「無料金魚すくい」を発見した子供たち・・・。
様子を見に行った私が目にした光景は・・・。

自由研究は金魚の観察~水槽の準備

金魚すくいの袋をたくさん手にぶらさげた子供たち
金魚の数は合計12匹。
多すぎたので、金魚をすくえずに落ち込んでいた子ども達にに分けてあげましたが、それでも8匹が残りました。

「あとはどうやって飼うの?」

思わず、金魚を飼っている友達に電話でSOSを出しました(笑)

そして考えたのが、どうせ飼うことになるのなら、飼い方も調べなきゃいけないし、飼い方を自由研究としてまとめてしまおう!

飼い方も学べて、それをそのまま自由研究にしてしまう。
むずかしい実験もなく、小学校中学年にはちょうど良いかと思います。

【水槽の準備】

<準備するもの>
・水槽
・ろ過器(ぶくぶく)
・温度計
・カルキ抜き
・ろ過バクテリア(生きものろ過)
・あみ

まずは、金魚を飼う水槽の準備から入らなければいけません。
水槽・ろ過器などを洗剤は使わず、水洗いします。
水槽に水を入れたら、カルキ抜き剤を入れることを忘れないでください。
※水道水に入っているカルキは金魚には毒なのです

準備したばかりの水槽の中には、まだろ過バクテリアはいません。
なので、市販されているろ過バクテリアも入れました。

ぶくぶくを設置して、水槽の準備はOKです。

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そして、ここで注意しなければならないことがいくつかあります。
金魚の適応水温は3度~30度ほどと幅広く飼育できるのですが、水温の変化には弱く、数度変わるだけでもダメージをうけやすいのです。

1.金魚をとつぜん、水槽の中に入れてはいけません!金魚は水質の変化・温度の変化に弱いのです。
2.手で金魚を触ってはいけません!金魚のお肌はデリケート、人間の手の温度でやけどしてしまうことがあります。

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では、どうすればいいのか?
水槽に金魚を入れる前に、袋のまま水槽の水に30分ほど浮かべてください。
これで袋の中の水の温度と、水槽の水の温度を合わせます。
次に、袋の中の水の水を3分の1ほど捨て、その分水槽の水をゆっくり入れ
また10分ほど、浮かべておきます。
この作業を3~5回繰り返し、水にならしていきます。

この温度合わせと、水ならしがとても大切です。

この作業が終わったら、金魚を水槽にうつすのですが、金魚すくいの水は汚れていたり、病原菌も入っていたりするので、袋の中の水は入れず、金魚だけあみでそっとすくって入れてあげるのがいいです。

そして、金魚が新しい環境に慣れるまで待ちましょう。
エサを与えるのは2日目以降1週間ほどまたはそれ以上かけてゆっくり少しずつ増やしていきましょう。

その間に、もしかしたら死んでしまう金魚もいるかもしれません。
それはエサを与えなかったから、おなかがすいて死んでしまったのではなく、もともと弱っていたのだと思ってください。
金魚すくいの金魚は、弱っていることも多いです。

我が家でも、翌日1匹お星さまになってしまっていました。

飼い始めの注意点として

1.すぐにエサを与えてはいけません!金魚すくいの金魚はいろんなストレスを感じているので、エサは食べても消化できないことがあります。エサを食べるようになっていも、様子を見ながら足りなければ足すという形をとりましょう。
2.1か月くらいはこまめな水替え。最初はろ過バクテリアの繁殖が少なく、水が汚れてしまうのが早いため、2~3日に一度の水替えが必要です。
全部の水ではなく、水槽の3分の1ほどを入れ替えるのですが
この時、水の温度を合わせることが大切です。

自由研究は金魚の観察~飼い方をまとめる

<準備するもの>
・厚紙B5サイズ
・保護フィルムB5サイズ
・カードリング
・穴あけパンチ
・ペン

ノートにまとめるのもいいですが、我が家では、一枚一枚紙に書き、それをカードリングで止めて、一冊にまとめました。

・金魚のからだの仕組み
・前書き

※例
○月○日 ○○のおまつりで金魚すくいをしました。
○匹すくえたので、飼うことになりました。
金魚をかうのはむずかしそうだったので、ぼくは金魚のかい方を調べました。

・準備したもの
・水槽の準備手順と説明
・水槽の絵と説明
・水のカルキ抜きの説明
・ろ過バクテリアの働き
・水合わせと水ならし
・水槽に移した時のようす
・飼い始めの注意点
・エサの与え方

などですが
その後、金魚を観察していった様子なども書きます。

我が家ではその後、日に日に金魚の数が減ってしまい、8匹いた金魚が、最終的には3匹になってしまいました。

そうなってしまった原因を考えて調べ、それもまとめていきました。

・金魚の数に対して、水槽が小さかったのかもしれない
・金魚一匹に対して必要な水の量はどれくらいだろう
・エサの量は多すぎたりしていないか
・水の温度はどれくらいがいいのか

失敗から疑問に思ったことなどを調べ、原因と対策などを書いていくと
結構なページ数になります。
工作とは違い日数はかかりますが、毎日のかんさつで、変化があった日にページを書いて増やすだけなので、まとめるのにはそんなに苦労はしません。

ただ、生き物相手ですから、金魚を水槽を飼ったことがない私にはとても難関ではありました。

一番苦労したのは、水の温度です。
真夏だったため、日光のあたらない場所に水槽を置いていても、水温がどんどん上がってしまうんですね・・・
そのあがってしまった温度を下げなければいけないのですが、急激に下げると金魚に負担がかかってしまう・・・。

ホームセンターなどに行けば、水槽にとりつけるファンが売っていたりするのですが行く暇がない。
エアコンのある部屋に移して室温を下げれば水温は下がりますが、四六時中エアコンをつけておくこともままならないし、水槽の移動も大変・・・
そこで私が考えた対策は、扇風機を水の表面にあてることでした。

でも、この自由研究で、子供たちも生き物の弱さや命の大切さ、ペットを飼うということの大変さを学ぶことができました。

もちろん、元々飼っている生き物を題材にして、飼い方をまとめてみるのも面白いと思います。

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